知っているようで知らない性の多様性
今回は、ジェンダーレス、ジェンダーフリーなどの考え方をご紹介します。
非常に広い意味で使われる言葉が多いため、
すべてを紹介するのは難しいかもしれませんが、
少しでも「こんな世界があるんだ」ということを知っていただければと思います。
・「ジェンダーレス」とは
紹介のされ方は様々ですが、主には
・「生物学的な性差にとらわれず、社会的、文化的な性差をなくす
・男女の区別、境界をなくす
というような考え方です。
ファッションにおいて、男性用・女性用など関係なく
アイテムを取り入れることもジェンダーレスとよばれています。
2010年代にはジェンダーレスファッションが流行、
その流行に乗り、ジェンダーレス男子も着目されるようになりました。
・ジェンダーフリーとは
ジェンダーフリーとは、個人個人が持っているそれぞれのジェンダーの性別を尊重し、
自分らしさを大切にする考え方で、日本で作られた言葉だそうです。
ジェンダーレスとは違い、
社会的に男性・女性と区別されていることを前提とした考え方です。
制服を男女で分けないようにしたり、
コスメもジェンダーフリーなものが多く出てきていたりと、
広く広まってきている考え方です。
・多様性を「知る」こと
最近ではトランスジェンダー
(生まれた時に割り当てられた性別が自身の性同一性と異なる人のこと)
であることを公表している芸能人の方がいたり、
ジェンダーレスを題材とした漫画があったりと、考え方が徐々に広まり、
理解されてきているといえます。
しかし、冒頭でも書かせていただいたように、広い意味で使われる言葉が多いため、
誤解されたり、理解されなかったりすることが多いことも事実です。
重要なのは、性の多様性を「知る」ということ。
その意識が世界を広げていくと思います。
すべての人々が自分らしく、
のびのびと生活することができる世界が来ることを願っています。